第4回 条件および期限
あなたの行政書士法務事務所に、大阪の日本橋にあるメイド喫茶の
店員こりんがやってきた。
なにもそんな格好で来なくても、という感じだったが、話を聞いてみた。
去年の話。
店の常連客、八郎が「こりんちゃん、行政書士試験受けるんだって?受
かるわけないよ。もし、受かったら10万円この店で使ってあげるよ。」
と言ってその旨、紙に書いたらしいのだが、こりんが模試で高得点を叩き
出していることを知ると、こりんが持っていた受験票を破ったそうだ。
受験票がなくても、試験会場でなんとかなるので、受けたそうだが結果は
だめだったとのこと。
「なにかできませんか?八郎さんに。このままじゃ悔しいプー。」
あなたは結構しわがある、こりんの顔を見ながら言った。
「こりんちゃんは八郎君に店で10万円、使ってもらえるよ。どうしてか
と言うとね・・・」
なぜ八郎は店で10万円使わなければならないのか。
その理由を、民法の条文に即した形で、40字程度で記述せよ。
下にある解答を見る前に、答えを書いてみることをお勧めします。
行政書士試験 40字記述式問題 条件および期限
解答例
条件が成就することによって、不利益を受ける当事者が故意にその成就
を妨げたから。(39字)(民法130条参照。)
解説
2回目にして、緊急避難の問題を出し、択一では「住所」「混和」など
を出題するという、すばらしいセンスをもつ行政書士試験。
今日の問題を決してマイナー論点などといってはいけません。
キーワードとして重要なのはズバリ、「故意」という部分。ここが「過失」
になると、損害賠償の問題となります。