第18回 売買
あなたの行政書士法務事務所に八郎という男が現れた。以前にメイドの
「こりん」が迷惑をかけられたと相談に来たが、(第4回)その相手だ。
首元がダルダルになったTシャツを、ケミカルウォッシュのジーンズの
中に入れ、メガネが汗で下にずれている。
「許せないことがあったんです!なんとかしてください!おたく法律家
ですよね。裁判でも何でもやってくださいよ!」
なんとかして欲しいことは、こちらにもあったが、話を聞いてみた。
グラビアアイドル「わっきーな」の水着を売ってくれるという男が現れ、
絶対買いますと飛びついたものの、結局、売ってくれなかったらしい。
「その男、わっきーなの水着、もともと持ってなかったんですよ!」
目がかなりイッている。
「その男、死刑にできませんか?まったく!わっきーなの水着ですよ!
日本初のワキ毛アイドルの!」
黒木なんとかみたいな感じか・・・古いか。
「死刑は無理ですが、できることがあります。その男が水着を持って
いないことをあなたが知っていたかどうかで違ってきますが・・・」
売買の目的物の全部が他人に属する場合において、売主がその権利を
取得して買主に移転できなかったとき、買主は何ができるか。
善意の買主、悪意の買主にわけて40字程度で記述せよ。
下にある解答を見る前に、答えを書いてみることをお勧めします。
売買 行政書士試験 40字記述式問題
解答例
善意の買主は、契約の解除及び損害賠償請求ができる。悪意の買主は
契約の解除ができる。(41字)(民561条参照)
解説
択一でも問われうる、重要度の高い問題。悪意の買主は損害賠償請求が
できない。と覚えてしまうと危険。
債務不履行による損害賠償請求は、悪意の買主でもできるからです。
(民545条参照)