第6回 占有権
さっきから何度も目が合っていた。
梅田のガールズバー。あなたから少し離れたところにナナがいた。
貸金業登録申請で得た13万円は、ポケットに入っている。
ナナとの法律対決に勝利してから(第3回 時効)初めての来店だった。
ナナは人気があるらしく、複数の客から質問攻めにあっている。
ナナはA学院大の法学部に在籍している。ここから見ているとウエストの
くびれが、ひときわ目立つ。
ようやくあなたの前に来た。なんとなくお互い黙っていた。以前の、
行政書士を馬鹿にしたような表情は消えている。
はにかむような表情でナナが口を開いた。
「今から出す問題をすべて正解すると、あたしとのデート権がプレゼント
されます。では第1問!」
「参加するかどうか聞けよ。」
「一般の先取特権の目的となるものは?」
「債務者の総財産。」
「民法の4つの担保物権のうち、約定担保物権はどれ?」
「質権と抵当権。」
「では、物上代位が認められないものは?」
「留置権。何問あるんだ?」
「いよいよ最後の問題です!緊張しますねぇ。即時取得の要件は?」
40字程度で記述せよ。
下にある解答を見る前に、答えを書いてみることをお勧めします。
行政書士試験 40字記述式問題 占有権
解答例
無権利者、無権限者から取引行為によって、平穏、公然、善意、無過失
に動産の占有を取得すること。(46字)(192条参照)
解説
キーワードが多く、出題の可能性の高い問題。。
絶対に落とせないキーワードは取引行為、動産の2点。不動産は公示
制度(登記のこと)があり、即時取得の対象にならない。